さあ待ちに待った2時間目。
講師は佐賀っ子みんなが大好きなアイス、「ブラックモンブラン」で有名な竹下製菓の社長・竹下真由さん。
社長業と3人の子育てをこなしながら、世の中に美味しい、面白いお菓子を生み出し続けている竹下さん。今回のテーマは「企画術」。今年で創業123年、何度も竹下製菓を襲ったピンチを救ったのがやっぱり“発想力=企画力”。竹下さんのおじいさんがヨーロッパに視察旅行に出かけた際、雪で覆われたアルプス山脈を見て「この真っ白い山にチョコレートをかけたらさぞ美味しいだろうな」と思ったことから「ブラックモンブラン」が生まれたのは有名な話ですよね。さあ、そんな面白いアイデアはワークショップで生まれるかな?
ワークショップでは33人の受講生が8チームに分かれ、竹下製菓のお菓子を食べながらグループワークを行いました。最初に竹下さんから「新しいか、人を幸せにするか、自分がワクワクするか。この3つが企画術の基本だから忘れないでね!」とアドバイス。それから「幸せと感じる時はどんな時か」「佐賀の好き、嫌いなところ」などお題が与えられました。受講生たちは休みなしで思いついたことを紙に書き出していき、脳内フル稼働!
その後、紙に書き出した意見をグループ間で交換し、「もっと佐賀を好きになるお菓子」のアイデアを出し合っていきました。美味しいお菓子も手伝ってか、みんな初対面とは思えない打ち解けぶり。会場内もぐんぐんヒートアップ!20分という短いグループワークでしたが、プレゼンでは、バルーンの形をしたチョコフォンデュや佐賀の特産品の味を楽しめるマシュマロなど、新しく面白い新商品案が紹介され、竹下さんも大感心!マシュマロに“佐賀の七賢人味”というナゾの味を考案した、佐賀大学農学部3年生の倉本圭偉さんは就職活動が迫る中、迷いながら受講を決意。「商品開発がしたい、という思いが受講したことで固まった。やっぱり企画は面白い。参加してよかった!」と笑顔&瞳キラキラ。
「お菓子は人を、自分をハッピーにする。だからお菓子作りが大好き」と竹下さん。最後に恒例となった佐賀弁で受講生たちへメッセージ。
「佐賀はがばいよかとこさ!ばってん、みんなそいがわかっとらんさ。でも一番そういうとはあんたたちが知っとるとやろ。もっと言わんね!そしてがんがん巻き込みんしゃい。期待しとっけん、よろしゅうたのんます」。
元気いっぱいな竹下さんのパワーをもらった2時間目の授業も大成功でした!
佐賀市出身。工場と同じ敷地内で生まれ育ち、幼いころから家業を継ぐことを意識していた。大学院卒業後、東京の外資系コンサル企業を経て、佐賀に戻り竹下製菓に入社。「昔の恋人味」「これで朝食アイス」などざん新なネーミングのヒット商品を生み出す。2016年、34歳の時に父親からバトンタッチ、5代目社長に就任。2人の娘と1人の息子の母でもあり、お母さん社員が働きやすい企業を目指している若き女性社長。
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