特別講座7

「RICOH流おもしろサイエンス学」

-360度カメラのひみつを体験しよう-

オンデマンド講座(フルバージョン)
 
40分版

  • 講師:株式会社リコー社員のみなさん
  • 日時:2020年12月20日(日)
  • 会場:市村記念体育館

講座レポート

新しい生活様式に対応して、弘道館2でもオンライン開催が続いていましたが、久しぶりのリアルな対面講座として、小学生向けの特別講座「RICOH流おもしろサイエンス学」を開きました。参加してくれたのは、抽選で選ばれた約30人の子どもたち(小学校3~6年生)で、はじめての360度カメラの体験や、ワクワクするようなバーチャル世界旅行を楽しみました。

最初に、どうして今回のテーマがRICOH(リコー)なのか…。リコーといえば、コピー機をはじめ、新しいモノを次々に生み出す世界的にも有名な会社で、その創業者である市村清さんが佐賀出身なのです。今回の会場になった市村記念体育館も、市村さんが青少年のスポーツ振興のためにと佐賀県に寄贈したものです。

さあ、いよいよ講座の始まりです。参加した子どもたちはAチームとBチームにわかれて、3つのブロックを順番にまわっていきます。Aチームは「おはなし」のブロック、Bチームは「サイエンスキャラバン・360度カメラと遊ぼう!」のブロックからスタート。講師はリコーの社員の皆さんが務めました。

おはなしのブロックでは、市村清さんの生い立ちやリコーがどんな会社かを分かりやすく説明します。小学校時代の市村さんは成績抜群。遊びやいたずらでもリーダー格だったそうで、おもしろいエピソードが満載!大人になっても、持ち前のアイデアと努力でさまざまな困難を乗り越え、異なる事業を次々と起こしたことから”経営の神様”といわれました。市村さんのことを初めて知る子どもたちも多く、みんな熱心に耳を傾けていました。

サイエンスキャラバンでは、カメラの仕組みや360度カメラの使い方を教えてもらいました。リコーのTHETA(シータ)という製品で、上下左右360度、見えるものすべてを1枚の写真におさめられるカメラです。今までに見たことがないユニークな写真が撮れるとあって、子どもたちは興味津々。撮影した画像はタブレットに転送し、拡大や縮小してみたり、上手に使いこなしていました。

もう一つのブロックでは、みんなでバーチャルツアーをつくりました。3人1組のグループで、会場内や会場周辺のいろんな場所を360度カメラで撮影!撮った画像をリコーの社員さんが地図に落とし込んで、バーチャルツアーを作ってくれました。

子どもたちに人気だったのは、国際宇宙ステーションやモロッコのサハラ砂漠など、360度カメラで撮影した世界各地の画像をVR(仮想現実)ゴーグルを使って見る体験。まるでその場所にいるかのような臨場感で「すご~い!」「おもしろい!」と、はしゃぎながらバーチャル世界旅行を楽しんでいました。浜小学校4年生の石橋京典くんは、「カメラやレンズに興味があったので参加しました。最先端の技術で、シャッターを1回押しただけで360度の写真が撮れることにびっくりしました」と、ますますカメラに興味がわいたようです。

講座で使用したVRゴーグルは、自宅でも楽しめるように子どもたちにプレゼント。上峰小学校4年生の田村望乃さんは、「市村さんの出身地のみやき町は近いので、ぜひ行ってみたいと思いました。色々体験したけどVRゴーグルで世界のいろんなところを見るのが一番おもしろかった。おうちに帰っても見てみたいです」と大満足な様子でした。

最後は市村さんに代わって、リコーの社員の皆さんが「自分の納得するまでチャレンジせんね!」と、恒例の佐賀弁メッセージを送ってくれました。周りに「そんなことはできっこない」、「絶対に無理」と言われても、市村さんのようにチャレンジし続けることが大切なのです。10年後、20年後、この参加者の中から、周りがあっと驚くアイデアや工夫で世界に羽ばたく人材が生まれるかもしれませんね。みなさんのチャレンジを楽しみにしていますよ!